2009年5月30日土曜日

二つの名前を持つ男( Terence Trent Darby )1

実は、この方…最近まで知りませんでした^^;

少し前に、映画チャンネルで
「 ビバリーヒルズコップ 3 」がやっていて
たまたま、それを見ていたら
エンディングで、耳についた曲が流れてまして。

なんか、モータウンぽいリズムとサウンド。
歌声も、誰かに似てるなあ…

それがきっかけで、曲名とアーティスト名を調べたら
テレンス・トレント・ダービーさん、でした。

Terence Trent D' Arby - Right thing,wrong way
1994年、ビバリーヒルズコップ3のサントラ盤より。

すんごくソウルフルで、迫力ある歌声に
耳が惹きつけられてしまいました。
この曲は、サントラ盤にしか収録されていないそう。

んで、テレンス・トレント・ダービーって知ってる??…と
相方さんに聞いてみたんですけれど

相方さん曰く
「あの一発屋、でしょ?」 ← 口が悪いので失礼!

へ? しってんの?? …という感じで、話を聞いたら

当時、周囲の人間でも、好きな人がいて
よくこの人の CD 聴いてた、、、という人が多かったそう。

当時、かなりヒットしたらしく
好きな人も多かったみたいですけど、私はまったく知りませんでした、、、

(知らない方が珍しいのかも)

今回、試しに…と2001年発売のアルバム「 WILD CARD 」と
1987年デビューアルバム「 INTRODUCING THE HARDLINE … 」を
聴いてみました

正直言うと
デビューアルバムの方は、私の好みではなく

コアなファンの方には申し訳ないのですけど…
当時、名前も知らず、
私自身、興味がなかったのも、納得…という感じでは
ありました

「 ワイルドカード 」の方は、曲の好みにバラつきが
ありますけど、好きなタイプの曲がけっこうありました。

この方、名前を改名してらっしゃるようで
デビュー当時は、テレンス・トレント・ダービー。

このアルバム(2001年)の前後あたりから(?)
サナンダ・マイトルーヤ、という名前に変わってます。

理由は、95年頃に見た夢。

その夢の中で、天使たちが
「サナンダ・マイトルーヤ」と呼んでいて

その名前で呼ばれる夢を 3 回見たところで
これが自分の名前なんだ、ということに気がついた… という

なんとも、複雑でアーティスティックな人…みたいです

(こういうタイプの人、意外といますよネ)

法律的にも、本当に改名しちゃったみたいです(!)

彼は、レコード会社とのトラブル、
恋人との間に生まれた子供に会えないこと、
金銭トラブル、人間関係…

デビュー後から
とてもいろいろと、しんどい体験をされているようで
その上、繊細でもあり、
思慮深い性格でもあるようで。

仏教徒になり、ベジタリアンになり…

彼には、チェロキー、インディアン、アイルランド…と
いろんな血が混ざっているみたいです

なので、You Tube などで動画を見ていると
外見が…黒人に見えるときもあれば
白人?何系??…って思うことも、正直ありました。

音楽的にも、
動画やアルバムを聴いていると
難解なサウンドだなあ…と思う曲があったと思えば

ストレートなロックがあったり
ソウルミュージック…、ブルージーな曲、、、。
ブラックコンテンポラリー風…、、、・

ひとつのアルバムの中で、いろんな面が見えてきます

なので、どうしてもアルバム単位では計れなくて
曲単位での感想になってしまいますけど…

すんごく極端なんですよネ

この人の経歴を読んでいて、なんで同じアルバムの中で
こうも曲調が極端なのか、

なんとなく、分かるような気も…

デビューアルバムは、全世界で1000枚以上も売れたそうなので
略しまして

2001年発売、5枚目のアルバム、「 WILD CARD 」の曲紹介を。

ちなみにこのアルバム名も
「 Solar Retum 」という名前から
途中で「 ワイルドカード 」、というタイトルに変わったらしいです

01. O DiVIna
私は、この曲がこのアルバムの中で一番、好きです
O Divina - Sananda Maitreya
明るめで希望に満ちていて
テレンスさんのソウルフルな歌声も際だってます


02. Designated Fool
Tonight Show (2003) "Designated Fool"
Sananda Maitreya aka Terence Trent D'Arby

テレビ番組のライブ動画、です
スタジオ盤は、もっと怪しげな感じ。


03. My Dark Places
これも、個人的にはとても好きな曲調ですけど
残念ながら、見つかりませんでした

04. The Inner Scream
スタジオ盤です
Sananda Maitreya - The Inner Scream


05. SRR-636*
こちらも見つかりませんでした
リズムサウンドは、ロック調ですが
彼らしく…単純でストレートなものではなく
ピコピコ音(?)やら、ちょっとヒネった感じ。


06. Drivin' Me Crazy
こちらも見つかりませんでした
こちらもロック調ですけど
少しリズムをひねってます。ベース音が効いてます

07. Suga Free
興味なし(すみましぇん)

08. Shalom
ちょっと昔風なサウンドと曲展開で
R&B ソウルとコンテンポラリーを混ぜた感じ。
ちょっと抑えた歌い回し、マットなサウンドは、個人的に好みです

09. Ev'rything
曲自体は、興味ないのですけど
テレンスさんの歌声がとても良い感じ。

10. Love Can You Hear Me?
ちょっとまた明るめの雰囲気です
(この人の場合、単純に明るい…という雰囲気ではないけど)(笑)

個人的には、こういうちょっとだけ
のどかな、まったり…とした歌いまわしや
雰囲気は、好き。

11. Sweetness
最初から、1曲目と共に、とても好きな曲です
だって、明るめで柔らかい、から!

歌も、よく聴けばパワフルに歌ってるところもあるんですけど
なんだか、全体の雰囲気は、真綿のふわふわ感が
漂っていて、いい感じでした。タイトル通り(笑)

このソウルリズムの揺れるグルーヴも好き。

12. Reflecting
昔のビートルズとか、そんな雰囲気のリズムと曲。

13. Be Willing
これも、とっても好き。
柔らかい雰囲気で、やさしい曲。

こういう感じ、何曲か入ってますけど
この人の、持っている性質のひとつ…なのかなあ、とも
感じてしまいます

ドゥルドゥルドゥル…と歌詞ないところで
歌っている雰囲気は、とっても好きです
女性は、こういう雰囲気…弱いかな??(笑)

14. Goodbye Diane
また、ロック色に少し戻りますが
こういうタイプは、好みです

ちょっとメロディアス、イントロのユニゾンのリフは
耳に残ります。明るめ。
何となく…ちょっとだけイギリスっぽいかも?

15. ...And They Will Never Know
これも、ギターとベースのユニゾンのリフが
耳に残るロック風。
風…とわざわざ言うのは、単純なロック…とも
分類できないから!(笑)

16. Sayin' About You
Saying About You Terence Trent D'Arby
これは、聴いてるうちに好きになっちゃった曲。
なんか、クセになる曲、この人には多いかも
押さえた歌い方や、サビでのパワフルさもこの人ならでは。


17. Shadows
あんまし、興味なし…

18. Benediction : Sugar Ray
静かなロックバラード。
彼自身の声かな…

このアルバムには、彼の声と幾重にも
重なるようなコーラスが入ってますけど
とても良い、です
ギターのちょっとツェッペリンぽいエレアコ風の音も
耳につきます

19. Testify (ボーナストラック)
ロック、でしょかネ
でも、激しい雰囲気はイントロだけ。

この人の曲、ロックかと思って聴いてると
メロディのところでは、ガラッと雰囲気が変わったりするので
単純…ではないんですよネ

ちょっと、まだ耳が聞こえにくくて
うっすら入ってる、何気ない音の聞き分けが
しにくかったんですけど

雰囲気は、もちろん分かるので、今回レビュー挑戦してみました

動画がない曲は、ザッと探しても見つからなかったので
あしからず…

今回、アルバムや動画を見て思ったのは
彼の、歌はもちろん評価されているところでしょうけど

技術的なものも含めて
表現力も、素晴らしいなあ、と改めて感じました。

次回は、私好みの曲を歌っている
彼のソウルフルな面…も書きたいかなあ、、、と思います


それでは、また!

2009年5月25日月曜日

ファンク集団!SPEEDOMETER その2

前回、イギリスのファンク集団、
スピードメーターの続きをすぐに書こう、と
思っていたのですが

思いの外、カゼが長引いてしまいまして
音楽もほとんど聴く気になれず。

(…というより、聞きたくてもなかなか…)

やっと、続きを!(笑)

この SPEEDOMETER というバンドは
結成10周年だそうで

このバンドのバンマスは、なんとギター!!

(やっほーいい!)(笑)

レイ・グレイシー( Leigh.Gracie )さんと言います

カバー曲も多いスピードメーターですけど
オリジナル曲は、クレジット見る限りでは
ギターのレイさんが、曲を書いているものが多い。


前回の記事に入れた、ライブ動画でも
真ん中で合図したりしてましたよネ

(入りを間違ったりもしてたけど、ご愛敬~)(笑)

2000年、アナログレコード・シングル盤
「ソウル・サファリ」でデビューだそうです。
SPEEDOMETER Soul Safari


2004年にファーストアルバム「 This Is Speedometer 」、
2005年はセカンドアルバム「 This Is Speedometer Vol.2」、
2006年には、活動初期の音源をまとめた「 Diggin' Deeper 」、
2007年に「 Four Flights Up 」、

そして今年の、今回紹介しているライブ盤、、、
という流れみたいです。

(前回の U.K.FUNK!! SPEEDOMETER をご覧下さいませ)

全12曲、全部好きなんですけど(笑)
個人的に、特に耳に残ってしまう2曲目、
「 At The Speakeasy 」なんかも、
ジャングルベースで、たまらなく好きです~~
SPEEDOMETER - At The Speakeasy



そして、このライブ盤の5曲目、
ジェームスブラウンの「 Mother Popcorn 」への
アンサーソング、「 Answer To Mother Popcorn 」カバー。
Speedometer - Answer to Mother Popcorn


歌は、リア・キュリーさん。
このバンドの紅一点です。

(個人的には、残念ながら…
歌が少々物足りない感じはしました)

インスト曲も多いスピードメーターですが
歌入りのものも、演奏しています。

今回、ライブ盤の他に、
Diggin' Deeper も聴いてみたのですけど
アナログレコード盤を CD アルバムにまとめたもので
いろいろなレーベルから出てたようです。

サウンドが、聴いてビックリ!

ドラムが、ツェッペリンのジョン・ボーナムみたいな
ブースト(?)させた音、というか…
わざと歪ませてる感じ、、ボリュームを上げすぎて
ブーブーしちゃってる感じ…というとわかりやすいんでしょか?

そんな迫力ドラムで、グルーヴの粘りもすごい。
なんか、サウンドが昔の雰囲気プンプンでした(笑)

せーの、ドン!…でみんな一緒に演奏したような
一体感がすんごくありまして
ヤイヤイと、メンバーのかけ声なんかも入っちゃってます。
(わざとかなー)

この Diggin' Deeper というアルバム、
曲も含め、サウンドがとにかく、カッチョ良かったデス!!


最後に、ライブ盤の曲紹介を。

01. SPEEDOPENER ( L.Gracie )
02. AT THE SPEAKEASY ( L.Gracie )
03. COOL TO BE UNCOOL ( L.Gracie )
04. WHAT AM I GONNA DO ( L.Gracie )
05. ANSWER TO MOTHER POPCORN ( Brown/Anderson )
JB ディーヴァのヴィッキー・アンダーソンさんのナンバー
06. MAKE IT ALRIGHT ( L.Gracie )
07. KOOL & THE GANG/LET THE MUSIC TAKE YOUR MIND
08. FOUR FLIGHT UP ( L.Gracie )
09. SOUL GROOVING ( Daniels/Saunders/Shanklin )
マール・ソーンダースさんのナンバー
10. ARE YOU MY WOMAN ( TELL ME SO )
シカゴのボーカルグループ、シャイ・ライツのナンバー
11. NO MAN WORRIES ( L.Gracie )
12. WORK IT OUT ( Knourles/Williams/Hugo )
ビヨンセさんのヒットナンバー

…だそうですよん!

個人的には、お金があれば
ファースト・セカンドアルバムも聴いてみたい…! って感じでした!


ここまで読んで下さって、ありがとうございました。
それでは、また!

2009年5月14日木曜日

U.K.FUNK!!( SPEEDOMETER )



先日、 CD を買いに行ったとき
目的の CD は、見つからなかったものの

いくつか、私の中では 「 ヒット!! 」だったものが
見つけられて

ソウルコーナーを一通り見た後、どうしよっかなあ…って
思いまして
何気にジャズのコーナーへ。

そうしたら
テレビモニターから、何やらファンクのリズムが…

何だろう、と思って近づいてみたら
「 UK ファンク特集 」…というものがやっていて

3つくらいのバンドがそれぞれ視聴できるように
なってまして。
モニターをじっと見てたら
何やら、品の良い、おじさま方が演奏してらっしゃる。

でも、なぜジャズコーナーなのに
バリバリのファンクなんだろ… とか思いまして(笑)

それで興味を持ちまして、チョイ視聴してすぐ買ってしまった(笑)
SPEEDOMETER (スピードメーター)のライブ盤。


今年発売されたライブ盤で、録音は2008年5月だそうです。
「ソウル・グルーヴィン・ライヴ」。

このバンド、聞いた感想は

アメリカのファンクバンドに比べて
全体的に、上品な雰囲気はあるけれど、

(英国人、だからかなあ…?)

リズムもグルーヴも、すんごく身体が揺れて
とっても良かったです!!

(自分の中では、大当たり)

イギリスにも、こういう本格的なファンクバンドがあるのか…と
初めて知りました。

Speedometer - same old thing
これは、アナログ盤を出していた…と
ライナーに書いてあったので1999年あたりのものでは
ないか…と。
すんごく、カッチョイイですよおおおお!!!!


しかも、このバンドの皆様…
さっき、ジャズコーナーにあった、と書きましたが

このバンドのメンバー…
もともとは個々で、ジャズをやってらっしゃる人たちで

ファンク好きが高じて
集まって、できたバンドなんだそう、です。

このバンド、最初の編成は
ギター、オルガン、ベース、ドラム…という4人編成。

今や、ホーン隊から、女性ボーカル、パーカッションを含め
10人編成として、活動されてます~~

このアルバムの中から、1曲。
クール&ザ・ギャングの曲で、「 Let The Music Take Your Mind 」を。
フルート、やっぱり耳につくんですよネ~~
フルート好き~~~(笑)

Speedometer - Kool and the Gang /
Let The Music Take Your Mind


ライブ盤に入っている音源とは、違うようですけど
流れはだいたい同じです。

イギリスだから…と思わず
だまされたと思って

(それはスピードメーターに失礼だな)

少しでいいので、聴いてみてください!

もともと、英国人は各国の伝統を重んじる国。
アメリカの黒人音楽に対しても、同じです

このメンバーの方々も、皆さん、
アメリカ人以上に
ファンクやソウルに、敬意を払って演奏しています。

しかも、とっても演奏のセンスも良い!!
洒落てて、なおかつ、カッチョいい、でしょう?


長くなりそうなので(笑)
このへんで。

ここまで読んで下さって、ありがとうございました。


今日の東京は、イイお天気!…ですが
少々、風が強いみたいです~~

今日の公園の写真。
見ての通り、晴れてましたけど、夕方は風が強くなってて!
しかも、冷たい風… それでも最高気温は、24度でした。
(でも、寒かったよ~~~)


前回、お散歩に行ったときには、ホントに草がボーボーだったので
そろそろ、、刈られるだろうなあ、、、と
思っていたら。


今日行ったら、やっぱり草が全面に刈られていまして。
駆り立ての広場は、まるでゴルフ場みたいに。


昼間は、太陽との向きがあって
この広場に、日陰は少なくなるんですけど
夕方になると、日陰が増えて、だいぶワンコたちにとっては
ありがたい場所になりまする。


それでは、また!

2009年5月7日木曜日

忌野清志郎さん


ちょっと書き遅れましたけど…

忌野清志郎さんが、58歳という若さで
お亡くなりになったという
ニュースを聞いたときには

けっこう衝撃でした…

復活ライブをした…というところまでは
ニュースか何かで
やっていたと思うのですけど

がんが、再発されていたとは知りませんでした。

実は20代、随分前の話ですけど
楽器屋さんのアンテナショップで
働いていたとき

忌野清志郎さんが、お店に見えたことを思い出しました。

たった、5分弱…ほどですけど
接客…というか、説明などをして
ぽつぽつ、でしたが、お話をしたことがありました。

打楽器の小物をいろいろ興味深げに
触ったり、見たりしていました。

そのときの清志郎さんは
ちょっと人見知り…というか

はにかんだような…
しゃべり下手、といいますか

決して悪気があるわけではなく
ちょっと、居心地が悪そうな…といいますか。

そんな感じ、でした。

ステージやテレビで見る清志郎さんは、
すっごく大きく見えるんですけど

実際の清志郎さんは、背も小さめで
私と変わらない感じで、線も細くて、とても小柄な方でした

(私は身長160センチ)

若かりし頃聴いてた、数少ない、邦楽のバンドのひとつでした。

亡くなったから、という訳ではなく
この方の個性は、天性のものかなあ、と感じます。

この人の歌声は
何の曲だか知らなくても
声を聴けば、「 忌野清志郎 」 とわかるから、です。

私はこの人の
全部の曲を知っているわけではありませんが

とても、曲も、歌も特徴があるので
凄い人だなあ、と。

この方も、誰も真似できない人のひとりだと
思います。

心から、ご冥福をお祈りします


今日の東京は、曇っていて雨が降ったり止んだりデス
じめ~~~っとした感じで、湿気が多いかなあ

小さな苗がやっと花をつけ始めました


こちらも。


タロも、お散歩に行けないので、まった~りです

それでは、また!