2022年12月14日水曜日

音楽的思いやりの話

 秋口くらいから…ふとこういうことを考えることが多くなって

ジャズフェスという経験も含めて 思ったことを書いておこうかな、と。


思いやりとか気遣いの話で 人間関係と同じことなんですが

音楽にも相手に対しての思いやりがあると演奏が円滑に進むという話。


今はデュオという形態なので自分のことでいえば

ここは相手が弾きやすいようにここもバッキング入れよう、もしくは抜こうとか

フレーズの最後はアイコンタクトが(自分が)取れないから

終わりってわかるフレーズ入れようとか もしくは続けるから小節またいで弾こうとか

ここはフレーズ食い込んじゃってもルートか3度に辿り着くようにしよう、とか

ぱっとあったことを書きましたが

もっと地味なことは、たくさんありますけども。

相手も同じように 地味なことをいろいろやってくれています


文字で書くと長々と感じますが

実際は書いたこともですが もっと小さな誰も気がつくことがないような、

地味すぎるような事柄ばっかりです だからわざわざ言うこともないし

すぐ忘れてしまうんですが。


デュオではこういう地味すぎる小さなことをお互いにやりながら演奏しているから

上手くいってる側面もあり。

当然これだけじゃないですけど

こういうほんの少しの相手への思いやりというか気遣いはひとつの大事な要素だと

わたしは思ってます。


こういうのも楽譜には載ってないことなので

「感じ取る」っていう意味で いろいろと難しいところではあるんですけれども。


人間関係と同じように、自分に余裕がないときは人への親切は

なかなか難しいと思いますが


演奏や曲に余裕が出てきたら

自分のパートだけじゃなくて相手や周りへの気遣いが考えられるようになると

円滑に曲が進行して終われるのではないかと思ったりします

その場合 気遣いは「気持ち」じゃなくて「音」で伝わるように弾くってこと。


こういうことは例えばセッションホストをやってる人たちや

レッスンで教える立場の人なんかは、慣れすぎて

もはや意識なくやってくれているんだろうなと思います


ホストがいるセッションではうまくいった曲なのに、

どうしてバンドでやると上手く行かないんだろう みたいなことがあったりするのは

そういうことも多々関係あるんじゃなかろうかと思います

ほんとに地味なことなんですけど。


根本は

相手が弾きやすいように、相手にわかってもらえるようにするには

自分はどう弾けばいいのか っていうところから派生しています。

自分にとっても大きな課題で

上手くいくときも、いかないときもあるんですけど。

気遣いのつもりがミスって仇になっちゃって ありゃ~すまん みたいなこともあります


でもまあ

「ああ、気使ってくれてるなあ」っていうね。

そういうことに「気がつく」っていうのがものすごく大事で。

(気がつかないといつまで経ってもそういうこと考えて弾かないから)


すぐにできなかったとしても

何年後かにはその地味な気遣いが自然にできるようになってくると思うんです

それは相手のためだったはずが 結果自分のためになってるんです


ギターというパートは アドリブやソロに目がいきがちだけど

本当にギターの上手い人っていうのは

そういうところもめちゃくちゃ上手いと思います

上手い人の底力のひとつ。


まあ、、ギターというパートに限らずなんですけど。


口で言うは簡単なんですけども 意外とこういうことに気がつける人も

そう多くないような気がします。




関連動画ででてきた曲。ブルージーなイメージだったんですけど

ボッサバージョンも良い感じ って思った曲。




0 件のコメント:

コメントを投稿