2023年1月31日火曜日

レイドバックとポケット

レイドバックとポケットについて自分の考えを書こうと思います。


レイドバックという言葉はジャズを習い始めてから知った言葉。

正確な意味はうまく説明できないですが

「遅らせる」とか「リズムを先に行かせる」と私の周りではよく言います


ポケットという言葉は私は最近知った言葉ですけど

グルーブポイント、スイングポイントのことだと私は認識しました

要するにそのタイミングで弾くとグルーブしたりスイングするよ、ってことです。


ジャズを習い始めた頃、ものすごく疑問だったのは

なんでみんな遅く弾くんだろう ってことでした

当時の私からしてみると気持ち悪かったです

でも周りはそれを当たり前という感じでいたので ジャズってそういうものなのかと。


今、習い始めてしばらく経ってみて 改めて思うのは

やっぱり気持ち悪い です。


ジャズという音楽とか4ビートっていうリズムを以前より理解できるように

なってきて思うのは レイドバックとポケットは一緒でないとね ってことです


レイドバックするからスイングするというのは理解できるんですが

レイドバックさせればスイングする、っていうのは正確ではなくて

ちゃんとポケットに入らないとスイングしないってこと。

これはファンクとか他のジャンルも同じ。


ものすごく遅らせて弾いているひとも見かけるんですが

そういう人でも気持ち悪いって思わない人は

ポイントポイントで拍をちゃんと合わせてる人。

帳尻合わせってやつです。

それでも遅らせ過ぎる人の演奏って、私は好きじゃないですけど。


レイドバックが過ぎると、音楽的に ほんとに気持ち悪いです。

特にわざと遅らせてるのは、見ているほうからするとすぐにわかるので

気持ち悪いなって思ってしまいます。


瞬間的に「わざと遅らせてる」って感じるっていうのは

スイングしてないのがわかるから。

スイングしていたら、「わざと」なんて感じないんです。

ポケットに入ってないから、そう感じるんですよね。


ドラムやベースなどのリズム楽器の人たち。

いままで自分が見てきた限りなんですが

特にプロの方々では グルーブやポケットがわかっていない人はまずいないので

(たぶん、わかってないと仕事としてやっていけないんだと思う)


レイドバックさせた上でポケットに入って演奏できると

バックのドラムベースからすれば、格段にやりやすくなるんだと思います。


道場にいて いままでいた生徒さんの中でポケットで弾けていた人は一人だけ。

ポケットが分かる人は、ポケットに入って演奏できる人がすぐわかります。

(頭でわかってる人のことじゃないですよ 実際にそれができる人は、ってことです)


アマチュアとは言え

何百人といたなかで、ギターっていうパートはそんなものでした。

少ないですよね。

ベースやドラムパートはアマチュアでも、もっと確率は高いです。

私見ですけども 

他の楽器パートよりはるかに少ない気がするんですよね


ジャズギターに限らずですけど

ギターという楽器をやっている人は、格好いいフレーズとかだけじゃなくて

もう少しそういうことも考えてみるといいんだろうな、と

個人的に思う今日この頃です。



レイドバックで今ふと思い出したのがエアロスミス。書き足そう。


エアロスミスの演奏がすごく格好良いのは、

ロックというジャンルにしては、全員がすごく後ろにリズムがあって

特にスティーブンタイラーのリズムの取り方はブラックミュージックのように

レイドバックしています。

歌という楽器パートはレイドバックさせやすいと思うんですが

スティーブンタイラーは歌だからって言うわけじゃなくて

彼の拍の取り方が、ものすごく後ろに感じるんですが

それでも気持ち悪くないでしょう?

ちゃんとポケットに入ってるからなんです。

このバンドのうねりやグルーブのきっかけを作っているのは明らかに

スティーブンタイラーだなあと思います。




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