2009年9月26日土曜日

ギターのリペア ( 後編 )

前回は、ダラダラダラ~~…と
いろいろと書いてしまいましたが ^^;

この前編は、こちら。 ギターのリペア(前編)

今回は、記録しておきたいので、きちんと書こうと思います
やっと、相方さんが、重い腰をあげてくれて、リペアに出すことが
できまして。

今回伺ったのは、こちら。


原宿駅から、歩いて明治通り沿いにある 「 松下工房 」さん。
こういうふうに看板は、あるんですけど
お店が奥まっていて、実際には、少しわかりにくいです

↑↑↑ この一番奥の突き当たりにありまして

こんな感じです ↓↓↓


ここは、相方さんが選んだのですが、都内にあるから、、、ということでした
(まあ、それだけじゃないけど)

こういったリペアショップの評判は、良くも悪くもいろいろあるわけで
正直言って、「 技術 」 は全く持って、当然ながら、
しっかりしてないと困りますけれど

リペアマンとの相性、というのも、あるような気がします

それから、リペアの細かい説明やら、
リペアマンとのコミュニケーションを、しっかり取らないと

仕上がりが、思っていたものと違っていたり
気に入らない出来になって、戻ってきたり、、、、

これは、言わなくてもわかるだろう、、、的な考えでいると
あとで、なんじゃ、こりゃ! …の世界にも、、、、

結局は、病院の先生と患者の信頼関係と同じような感じもしますよね

今回は、年齢も、あまり変わらないか
ひょっとすると、若いかも、、、という方に当たりました


まず、こちらの注文を聞いてくれて、それからいろいろと
チェックしてくれてました


こちらが、最初にお願いしたのは
フレット交換とナット交換、

あとは、クロコダイルペグの
レンチで弦を締めるところの、パーツをどうするか、、、

それから、ずっと鳴らしていない、電気系統は大丈夫なのか、、、、

フレットは、購入時から、少し「なみなみ」と削れてましたけど
わたしが、長く使ったことで、さらに「なみなみ」してしまっていたもので
変えるくらい、痛んでいるか、まずチェックしてましたが

指板も、ポジションマークも、すり減っていて、フレットはもちろんですが
指板自体も、少し削って平らにして、、、

指板から、ネックから、塗装も…かなりハゲてきていたので
それも一緒に直した方がいいかもしれない、、、ということになり

ペグの交換は、相方さんが、断固拒否!(笑)していましたが
実際使っているときから、レンチで締めにくくなっていて
穴が、バカになってたらどーするの?? …みたいな話もしてたんですけど

それも試してもらったら
サビついては、いるけれど、レンチ穴はしっかり回るので

ギターにもともとついていた、(ヘッド裏に、レンチを、はめ込めるようになっていた)
レンチの方が、ダメになってたかも、、、


今は、やっぱりこのタイプのペグはなく
探すなら、ネットオークションとか
中古ギターで、たまに見かけたりするみたいですが

今は、もっと性能の良いペグが出てるので、すたれてる…んだそうで、、、

ナットに関しては
当時、このギターを使っている途中から、そうなってきたんですが
3弦だけ、ビビるようになってきてました

(今回持って行くに当たってチェックしたら、それが、さらにヒドくなっていまして)

当時も、今も、、、、
ネックの反り、、、チェックしても別に反ってないし

弦高に問題があるわけでもなく
よ~~~く見てみたら、微妙にナットの穴が深くなっていたようで、、、
なので今回は、ナットの交換も、お願いしました

それから、この際だから、、と
.010 のセット弦をメインで使っていたので、それ仕様にしてもらうことにして
1弦に関しては、.011 を張ることもあるので、
それ対応に、お願いしました


こちらは、ボディの汚れ具合をチェック、、、↑↑↑

軽く、ちょこっとだけ磨いてもらったら
これ、もともとの色は、もっと薄い、ナチュラルですよね~~…と、、、

(おっしゃるとおりでございます・・・)

相方さんは、クリーニングは自分でやるよ、と言い張っておりましたが、、、、
リペアの人も、ご自分でやった方が、安いですよ、とも言っておりましたが、、、、

これだけ、腰の重い人の言うことなんか、マトモには聞けません!(笑) ので
値段がかかろうが、とにかく
プロの方に、今回だけは、全部お願いする!! …と言い張りまして ^^;

(確かに、ケッコーな値段、上乗せになっちゃったけど
 ポリじゃないし、、プロの仕上がりも、実際見てみたい)

…というわけで、ヘッドとボディのクリーニングも、お願いしました

あと、全体的に
ネジ、というネジ・・・・

特に、腕や指が触れる部分のサビが、ひどくて ^^;
これは、けっこう自分の責任だなあ、、、なんて思ったりしました、、、

自分では、しまうときにキレイに拭いて、弦もゆるめて
きちんと長期保存に耐えられるようにしていたつもり、だったのですけど

細かいところまで、きちんと拭き取れてなかった、、ということ
ですものね、、、、

前回の通り、ネジ交換は、相方さんから、断固拒否されましたが
ねじ穴は、腐ってないので、サビを落とせるだけ、落としてもらうことに、、、

それから、、、
このギターを購入した当時、トレモロ・・・・
アームがすごいぶっとくって、少し、浮き気味仕様になってまして

チューニングが狂うのがイヤだったし
アームも、この頃には、使わなくなっていたので
自分で調整して、トレモロをきちんと固定させて使っていましたが

2点支持のもので、やっぱり引っ張る力と、引っ張られる力の関係上
支えている穴が、すこうしだけですけど、大きくなってきてるようだったので

もし、アームを使わないのであれば
裏に板を入れて、負担を軽くしてみてはどうか、、、と言われました

あと、、、意外なショックだったのは
実際につないで、電気系統を見てもらったのですが
ノイズが、、、、けっこーなノイズがでていまして

ボリューム、トーン、スイッチなどなど、、、全滅みたいでした、、、
接触不良も含めて、全取っ替え、、、、

ピックアップに関しては
磁石部分は欠けもなく、コイルもたぶん、大丈夫、、とのことで。
ホ・・・・・っと、、、 ^^;

いろいろと話ながらも、いろいろと片っ端からチェックしていただいて
技術は、実際仕上がってきたのを見たり、弾いてみないと
どーのこーの、言えませんけれど

少なくとも、女性であるわたしの話を、きちんと聞いてくださって
わからないことを聞いても、誠実にいろいろと教えてくれて
ちょっとだけ、嬉しく思いました

…というのも、今は、性別関係なく、、、という応対も普通のことかも
しれないんですけど

若い頃の、苦~い思い出もあるもんで ^^;
どうしても、女性がリペアに来ても、ちゃんと話を聞いてくれるのかなあ、、と
思ってたりしまして(笑)

なんか、こういう世界って、知らないとバカにされる、というか
女性だから、、みたいな雰囲気が、なにげに漂ってたりするんですけど

(覚えのあるひとも、けっこういるでしょう?)

私は、知らないことは、きちんと聞くので
あー、また何にも知らないやつが来たよ、、、みたいな顔されたりすることも、、ね^^;

(本当なら、知らなければ面倒くさがらず、
 きちんと説明してあげるのが、筋なんですけどね)

まあ、今回の人は、少なくとも、そういうことは一切ありませんでした

壁を見てみたら、仕上がったギターかな? 吊されていました

本当は、こうやって吊すのが、ギターにとってはベスト。

負担が軽くて、一番いいんですけど … 家だと、なかなかねえ、、、、

↓↓↓ こちらは、工房の風景。


見た感じ、奥の人は、両手を一生懸命動かして、何か削ってたか
磨いてたか、していました
ザ・職人さん! …っていう雰囲気。誰ともしゃべりません

手前のめがねの方は、社長さん? …って感じの雰囲気の人でしたが。
(ま、あくまでも、見た感じの雰囲気で、想像です)(笑)

奥には、すごく若い子が、修行中!…って感じで、一心不乱に作業してました

あとから気がついたのが

カウンターの客側に、アンプとシールド差し込む穴が、ありました ↓↓↓
(意外と、死角で気がつかなかった…)


ちなみに、今回出したギター自体は、70年代のフェンダーストラトですが
もともと、改造しまくってあるものを、購入しております

ラッカーの、このヒビ割れ具合、どうよ! …と当時から
自慢げに言っておりましたが、
わたしに言われても、自慢にも何にもなってません、、、、

そもそも相方さんは、弾いてる最中にラッカーがドロドロと溶けた経験がないから
そんなことが言えるんだ、、、というくらいしか
思っておりませぬ、、、

(大変なんですヨ)

今回のリペア、無理を言って見積もり明細を、初めにいただきました

フレット交換
ナット交換
指板調整
指板塗装
ヘッドとボディクリーニング
レバースイッチ交換
ボリューム交換
トーン交換
ジャック交換
サドル交換 (タダ)
ネジ各所のサビ落とし (タダ)
シールディング
トレモロブロック前スペーサー
作業に伴うパーツ分解、組み込み

以上です、、、、

専門用語が、わからなかったので、聞いたら、分かる言葉でちゃんと
書き直してくれました

弦のメーカーやら指定したら、弦代も定価料金で入っておりました、、、

(弦は、持ち込んだ方がいいですネ)

お値段は、軽く10万超えました、、、、
まあ、、、しょうがないっちゃ、しょうがないか、、、(はあ~~)

相方さんとも話していたんですけれど
まあ、リペアの内容にもよりますけど

ほとんどは、工賃(作業代金)なんですよねえ・・・・
パーツやらは、原価、たいしたことないんですよねえ、、、、

(相方さんも、音楽業界やら楽器業界で長くやっていたので原価は知っている…)

なので、リペアショップによっても
ギターの状態によっても、金額は、かなり変わってくるはず、、、

これを読んだ方の、ほんのちょびっと参考にでもなれば、と思います、、、

ちなみに9月21日に出しまして、上がりは月末、30日には出来てるそうです
早いですよね~~~~
(3~4週間くらい、かかると思ってたので)

なので、また週末にでも受け取りに行くことになってます
そのときには、また記録として、ここに載せようかと思っています


それでは、また!

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